
AIコマースへの接続口を事業者向けに提供
決済サービスを手がけるVisaは4月8日、AIエージェントによる自律型ショッピングに対応する新たなソリューション「Intelligent Commerce Connect」を発表しました。商品の検索や比較から購入までをAIが担う取引を想定し、AIエージェントの開発企業、加盟店、決済関連事業者がAI主導の購買フローへ接続するための共通基盤を提供します。
同サービスは「Visa Intelligent Commerce」ポートフォリオの一部で、特定の決済ネットワークやエージェントプロトコル、トークン保管基盤に依存しない接続口として設計されています。AIエージェントを開発する企業と商品を販売する加盟店、取引を処理する事業者が個別に接続方法を整備する負担を抑え、AIコマースへ参加しやすくする狙いです。
単一接続で決済開始から認証まで対応
Intelligent Commerce Connectは、Visa Acceptance Platformを通じた単一接続により、安全な決済開始、カード情報のトークン化、支出管理、認証など、AIエージェントによる購入に必要な機能を提供します。Visa Intelligent Commerce APIと他の決済ネットワークのAPIを組み合わせることで、利用可能な場合にはVisaカードに加えてVisa以外のカードによる決済も扱える設計です。
また、Trusted Agent ProtocolやMachine Payments Protocol、Agentic Commerce Protocol、Universal Commerce Protocolなど、複数のエージェントプロトコルを通じて開始される支払いの受け入れにも対応します。加盟店の商品説明や価格、在庫情報をAIプラットフォームから参照できるようにし、利用者がAI上で商品の発見から選択、購入手続きまで進められる仕組みも含まれています。
AWSなどとパイロット運用を実施
Visaは発表時点で、Aldar、AWS、Diddo、Highnote、Mesh、Payabli、Sumvinなどのパートナーとパイロット運用を進めています。加盟店の取引を支援する事業者に対しては、取引処理の調整やPCIコンプライアンスへの対応も提供し、AIエージェント経由の決済を既存の受け入れ環境へ組み込みやすくします。
パイロットの対象は年内に拡大する予定です。複数のプロトコルやカードネットワークを横断する設計が実際の購買環境でどこまで利用されるかは、参加企業の拡大と導入事例の公表によって具体化していくことになります。
公式発表:VISA

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